研究開発

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高いコミュニケーション力と地道な開発力こそが事業を支える原点

トゥールズインターナショナルでは、各自動車メーカーからのご依頼を受け、数多くのインダストリアルクレイを開発してまいりました。

地球環境に配慮した硫黄酸化物を一切使用していないNSシリーズクレイなど、常に新しいインダストリアルクレイ作りに挑戦する気持ちを忘れずに、 最高品質の製品を作りだせるよう開発に取り組んでまいります。

研究開発事例

地球環境に配慮した硫黄酸化物を一切使用していないインダストリアルクレイの開発事例をご紹介します。

  • 硫黄なしクレイへの流れ

    インダストリアルクレイとは、インダストリアルデザイン(主にカーデザイン)の開発過程において使用される、ワックスを主体に化学的に作られた油性の粘土です。
    インダストリアルクレイは一般の粘土と違い、常温では硬く、45~60°Cに加温すると柔らかくなり、造形しやすくなる性質を備えています。硬化すると「板チョコ」のような硬さになり、スクレーパーやクレイツールでカタチを削り出すことができます。
    トゥールズインターナショナルでは各自動車メーカーの求める仕様に合わせて、柔らかさ・伸び・粘り・色味・そしてフィーリングなどを、成分の比率を変えるなどによりカスタマイズして提供しております。クレイはフィーリングが最も重要です。モデルの最終仕上げでは0.1mm単位で削ったり盛ったりするからです。そのため完成度の高さと安定性が常に要求されています。

    フィーリングの安定性加えて、ここ数年自動車メーカーより環境対応が強く求められるようになりました。クレイはそのフィーリング安定のために硫黄が使用されていました。環境対応とフィーリングの安定。その相反する2点をクリアするため、トゥールズインターナショナルでは原材料を根本から見直し、数百種類にもおよぶ原材料の調合を試し、その都度モデラーにフィーリングを確認し、試作を繰り返しました。そしてようやく硫黄なしクレイNSシリーズが生まれ、現在では世界中の自動車メーカー・モデルスタジオで使用されております。

  • 硫黄なしクレイの特性

    地球環境に配慮したクレイ

    NSシリーズは硫黄酸化物を一切使用していないので、排煙脱硫装置のついていない焼却炉での燃焼を可能にしました。これにより今まで産業廃棄物として地中に埋められていた、シェーパーでの再生が不能になったクレイも、安全に、無害に焼却することが可能です。
    さらに、原材料の一部を見直しすることにより、NSシリーズは従来のクレイより約30%も軽量化(比重1.00)に成功しました。そのため輸送による環境負荷(CO2の排出)の軽減も期待できます。

    製作現場に配慮したクレイ

    クレイの軽量化によって製作現場での取扱いが格段にスムースになり、作業者の安全性向上が期待できます。また、排煙脱硫装置付の焼却炉が自社内に完備されていない場合、今まではデザインの機密保持のためのクレイの破砕に時間がとられておりましたが、NSシリーズより焼却が可能になったため機密保持の省力化が進みます。 さらにNSシリーズは従来の硫黄入りに比べ臭気の低減が図られており、作業者の負担も軽くなります。